by sunagimo-confit カテゴリ
全体 旅 絵 お菓子 外ごはん 家ごはん 作品 音楽 家 その他 Belgie/France 2011 映画 本 東京2011 旅の予習2012 England 2012 東京・盛岡2012 旅の予習2013 アタシの青春 DE/FR 2014 旅の予習2014 AT/CZ 2015 渡米準備 アメリカ生活 以前の記事
最新のトラックバック
その他のジャンル
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
展覧会が、今年初めに東京であったようだ。
残念なことに見逃してしまった。 彼は「人間と日常生活が作り出すものにしか興味がありません。」という。 実際、駅や、公園、動物園など、生活に密着した場所にいる、人間をたくさん描いている。 1枚の絵に登場する人間の数は、結構多いのに、何処となく、みな寂しげだったり、疲れていたり、視線が合わなかったりする。 画集を1冊持っていて、それを時々、取り出しては、眺めるが、しかし、まるで、ページを早くめくってくれと言わんばかりに、そこに描かれている人間達は、我慢して、その絵の中に登場してくれてるみたいだ。 次のページをめくったら、前のページの人間は、「ああ、やっと終わったよ。」と、肩の荷を降ろし、リラックスしているんじゃないだろうかと、わざとフェイントかけて、チラ見したい衝動に駆られる。 人とのかかわりを極力避けようとする現代人が、等身大で描き出されているようだ。 油絵の具と一緒に、それぞれが心の中で思ってること、ぜーんぶ、塗りこんであるのかもしれない。 どの人間も、上からグシュッと、押しつぶしたように描かれ、一度見たら、絶対に忘れられない絵だ。 つり革のない電車、駅名のない駅のホーム、絵のない展覧会、看板のない商店街、それらを描くことによって、より濃く、人間を描き出せるのではないか? エッチングがまたすごい。同一人物の作品とは思えない。(澁澤龍彦が好きそうだなぁ~。) 「ははぁ~ん、なるほどね…。」と、思ったのは、昆虫採集だ。昆虫採集と言えば、おおよそ、「小学生の夏休みの宿題」程度のイメージしか、わかないが、西欧では、立派な大人の趣味らしい。 事実、彼もハマッたのは高校からで、かなり、粘りのいる、細かい作業だろう。エッチングを見ていると、納得できる。デューラーが、好きなようだが、それもわかる。 ああ、こんな作家が日本にもいるのがうれしくてたまらない。 (恐れ多いとは思いながら、私のこのブログタイトル、「日常生活」は、彼のこの画集から拝借させていただいた。おこられるかな?)
by sunagimo-confit
| 2010-07-14 00:51
| 絵
|
ファン申請 |
||