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美術館入り口の壁にも、彼の作品が・・・。
白いドアを開けると、左側に受付がある。 品のいい女性が1人座っていた。 右側は大きな窓。 2階はスタジオだったらしい。 ここにイスを据えて、絵を描いていたのだろう。 この部分だけ、かなり床が痛んでいる。 落とした絵の具や石膏と靴の泥で、所々盛り上がって黒ずんでいる。 油絵の具や、それを溶かす薬の瓶が、当時のまま残っている。 外へ出ると、家の横には納屋があって、そこも展示室になっている。 ここは主に、大きな作品や彫刻、それと、彼の友人の作品が展示されていた。 George Minneのひざまずく作品が多い。 Gustave De Smetもいい。 2時間ぐらい、ゆっくりと時間をかけて、彼の絵を堪能すると、もう午後3時を回っていた。 受付のある部屋で、絵葉書数枚とポスター2枚を購入し、美術館を出た。 風の強い日、近くのTEA ROOMと書かれたレストランで、暖をとりながら遅いランチでも・・・と思って入ると、午後2時から6時までは飲み物だけで、食事は出せないと言う。 「オステンドかブルージュまで行くと、1日中やってるレストランはたくさんあるけれど、こんな田舎は人も来ないから・・・。」と・・・。 仕方がないのでバス停に行く。 オステンドに宿を取っていたので、オステンドに帰ろうとしたけれど、バスの時刻表だと、オステンドに帰るよりも、ブルージュに出て、そこから電車で帰るほうがよっぽど早そうだった。 それでも、この寒空での30分は辛い。 5分前に出た美術館に戻って、そこで待たせてもらう事にした。 受付の女性が、LOTUS Brandのシナモン味クッキーをくれた。 彼女との会話。 「どこから来たのですか?」 「日本です。」 「今、日本は大変ですね。あなたのところは大丈夫でしたか?」 「はい、大丈夫でした。」 「私達は、日本の事を、毎日考えています。頑張ってください。」 「ありがとうございます。うれしいです。」 自分の分のクッキーまで持って帰れと持たせてくれた。 また絶対に来ますと言って、外へ出た。 バスに揺られ、今日の幸せな時間をしみじみ思い出しながら、グレーの空と雲を眺めた。 20分ほどで、ブルージュに到着。 本当に、充実した、いい日だった。
by sunagimo-confit
| 2011-04-09 19:18
| Belgie/France 2011
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