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手の形をしたクッキー。
グローテ・マルクトを、ぶらぶらしていたら、お土産屋さんを見つけた。 店の中は、全部、手の形をしたクッキーとチョコレート。 「アントワープ」という、町の名前は、そもそも、「手を投げた」という意味らしい。 だから手・・・なのか。 じゃ、もしかして、「瞬間移動」という時に使われる、「ワープする」という言葉は、オランダ語だったのか? じゃ、この手、すごい速度で投げられるのだろうか・・・? 実は、この地名の由来は、たくさんあるみたいで、一般的なのは、上の「手を投げた」という、意味らしく、今から2千年も前、シュケルデ川の辺にアンティゴーンという巨人がいて、川をまたいで、その下を通る船に税金を課していて、それが払えない船は、船長の手を切って、川に投げ捨てた・・・という、結構、ブラディーな話。 でも、物語には、必ず英雄が付き物。 ブラボーという勇士が、この巨人を倒して、首と右手を、川に投げたんだそう。 え、じゃぁ、コンサートの最後に、「ブラボー!」と叫ぶのは、彼の名前ってこと? ああ・・・妄想が止まらない・・・。 ま、いい・・・。 どうせ、お土産屋さんだから、高いばかりで、味はたいした事ないんだろう・・・と、あまり期待もせず、話のネタに、買ってみた。 ANTWERPSE HANDJES(アントワープの手)。 「アントワープの名声」というぐらいだから、そんなに、安っぽい味でもないのかも・・・。 1934年から伝わる由緒正しいレシピに基づいて、手作りされている・・・とも、書いてあるし。 うん、ちょっと、手、挟んじゃったか・・・みたいなのもある。 手作りっぽい、ぽい。 これが、なかなか、どうして、おいしいのだわぁ~。 バターの香りが、ぷぅ~ん。 アーモンドの香ばしさも、ぐーっ! ブラボー! でも、どう見てもこれは右手の肯だ。 という事は、英雄ブラボーの手ではなく、そのブラボーが、シュケルデ川に投げた、巨人の右手という事になる。 それにしても、きれいな、上品な手だなぁ・・・。 あ、因みに、この手のクッキーやチョコ、アントワープの人は、買わないんだそう。 ま、お土産物って、どこでもそうだわ・・・。 「こういう種類の・・・」とか「この部類の・・・」って、意味に使われる「この手の・・・」という表現も、もしかして、ここがルーツ? ああ、誰か、妄想止めてぇ~。 オッ、リボンは右の掌だっ! 25枚入り、(紙袋)10ユーロ。 他にも、缶入りとか、透明な袋入りのチョコとかある。
by sunagimo-confit
| 2011-05-04 11:29
| Belgie/France 2011
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