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滋賀報告その1。
岡元俊雄・・・。 ヤられた。 またもや、ヤられた・・・。 彼は自閉症らしい。 周りの人と、上手くコミュニケーションが取れないので、作業所でも、1人だけの部屋を与えて貰って、そこで1日中、寝っ転がって作品に取り組んでいる。 '作品に取り組んでいる'という言葉は、もはや、彼には似つかわしく無いんぢゃないか? 彼の頭の中では、完成図が出来上がっていて、彼の手は、その完成図に向かって、ひたすら機械的に動く。 彼の前には、墨汁でガビガビになったビンと、すとんと入った1本の割り箸だけ。 それだけだ。 時々、割り箸を、すとんと、そのビンに戻し、頭を抱えて、床をゴロゴロする。 模造紙の倍もあるような紙に割り箸1本で制作して行くのだから、そりゃぁ、疲れるだろう。 それとも、頭の中からの指令で、「少し休め。」と言われているのだろうか。 見ている側をそんな風に感じさせるぐらい彼の挙動は正しい順序が保たれている。 暫くすると、また、ナニゴトも無かったかの様に、割り箸をスッと、取り上げて、カシャカシャと墨汁を混ぜて、機械的に続きを描いて行く。 難しそうな顔をしている。 心の中の何かと闘っている様にも見える。 それとも、単純にワレワレを歓迎してなかったのだろうか? 人物も描くが、彼の'トラック'には目が釘付けになった。 夥しい数の収蔵作品。 それを、1枚1枚丁寧に見せて貰った。 一緒に行ったフランス人の友人も、アタシと同じ様に彼の作品がイチバン好きだった様で、「どれも全て素晴らしい。この中から選ぶのは難しい。」と言いながら、結局、選んで、選んで、最終的に彼は2枚の作品を購入。 別に買うのが目的ではなかったけれど、手元に置いておきたいと思った様だ。 制作中の彼の難しそうな顔が気になったので、後で、施設長さんに聞いてみたら、「そんなことは無いです。今日は調子が良かったみたいですよ、写真にも快く応じてくれましたしね・・・。彼らの毎日は家と施設の往復だけです。彼らにも刺激が必要です。」と言ってくれたのでホッとした。 ワケの分からん部外者が、ズタズタと訪ねて行って彼らの聖域を汚すコトだけは、したくない。 施設長さんは、「いろんな人に見学してもらって、もっと彼らのコトを知って貰いたいので、いつでも大歓迎です。」とは、言ってくれたモノの、その辺り難しいんじゃないかと思う。 見学する側は彼らの制作を邪魔しない様に、彼らの創造の世界を破壊しない様に、正しく彼らを理解する必要がある。 帰りの電車の中で、フランス人の友人は小躍りして、「嬉しい。彼の作品をフランスに持って帰れるコトが、本当に嬉しい。」と言っていた。 そう思ってもらって良かった。 アタシも、かなりハイ状態で、感じたコトや自分の考えなんか、聞かれもしないのに、ベラベラ喋ってた様に思う。 それにしても、イイ1日だった。 彼は、京都で電車を降り、アタシは、そのまま大阪の友人に会いに行った。 今日の、クロぽ~ん。 陽だまりを求めて・・・。
by sunagimo-confit
| 2014-11-02 01:45
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